考える練習

文明の後には・・・

色々な話になって、なんだとかキャンプから離れていっている気がしますが(笑)、でも実は全部繋がっていると思います。

現代に、現代人に足りないのは考える力だと言われています。文明とは皮肉なものです。

「文明の前には森林があり、文明の後には砂漠が残る」

この言葉を残したのは19世紀フランスの小説家であり政治家のシャトーブリアン氏。

何が言いたいかというと、自然豊かな地に人が集まってきて、文明を築く。そして人口が増え、栄える。ように見える。その後年月が経つとそこは荒廃し、砂漠と化す。

なぜそうなるかというか、一言で人類が愚かだからである。土地や財産を奪い合うために戦争し、より富を築くために自然を破壊し産業化を進める。そうなることで、大地が荒れ自然のバランスが悪くなる。そうなるとその辺りは砂漠となってしまう。

現代ではわかりやすい文明とは、ズバリITだと思う。近年の流行ではVRやAIも含まれると思う。そういった文明がわかりやすく地球の砂漠化を加速させているのは皆薄々ながら目を瞑っている。

考えることを考える

文明を辞書で見てみよう。

ぶんめい

【文明】

  1. 世の中が進み、精神的・物質的に生活が豊かである状態。
  2. 特に「文化」と対立させて、技術や実用に重点がある、物質的な文化⑵。
Oxford Languagesの定義

本来、文明によって人類は豊かにならなければならない。文化的にならなければならない。
が、その先に待っているのが砂漠では豊かさと真逆に行ってしまう。その一番の原因は「考えなくなる」からだと思う。

「よく考えなさい」とよく大人は子供に言う。でもその前に立ち止まってほしい。どうやって考えるか説明してあげただろうか?あなた自身は本当によく考えているのだろうか?

そんな時はこう言いたい。

「じゃーどうすればいいか、一緒に考えようか?」

そしてそれを何回も繰り返せば、考えられる子に勝手になっていく。強制するのではなく、見せてあげる。考える姿を見せてあげる。考えるとはどう言うことなのかをまず自分自身が考えてみることが一歩目ではないだろうか?

考え方も十人十色

◯◯論、〇〇説、とよく言われる。有名なのに、地動説・天動説。相対性理論。性善説。あげたらキリがないが、そう言った考え方は必ずしも正しいとは限らない。だから、説や論、という言葉がついている。

つまりみんなそれぞれ考え方が違うと言うことだ。感じ方が違うのであれば、考え方も違う。表現の仕方も違う。じゃーそれらを尊重し合いながら、どう一緒に過ごしていくかを考えなければならない。

そんな事を我々はいつ考えるのだろう?社会人になって考え方の違う上司に理不尽に怒られる時だろうか?結婚してパートナーの自分とは違う考え方にどうすることもできず悩む時だろうか?

人は皆感じ方も違って、考え方も違う。だからこそ、自分の中に色々な考え方をインストールして、様々な角度から考える練習をしなければならないんじゃないだろうか?そして、自分に合った考え方を見つけていかなければならないんじゃないだろうか?それが見つかったら違う考え方とどう折り合いや落とし所を見つけるかの練習をしていけばいいんじゃないだろうか?

でもそれを大きく阻止するものがある。文明だ!

より便利に、より効率的に、より正確に、より早く!!

考え方は1択だ。

より面白いもの、より人の目を集めるもの、より人の行動を支配するもの!!

スマホから流れてくる映像の典型だ。

そういったものの渦の中にいては、考えることすら許されなくなる。何もしなくても便利に生きていけるのだ。人類は、生物は基本的にめんどくさがりだ。体力を温存しなければならない。考えるなんて、している場合ではない。Youtubeをテレビを映画を見なければならない。

自然の中で過ごすには、考えずにはいられない。

スマホもテレビもなく、文明から少しだけ距離を置いた日常を過ごしてみる時間をあえて取るのはいかがでしょうか?その上で現代の文明をうまく使って豊かに生きていく。そうすれば、文明の後により大きな森林が残せるのではないでしょうか?

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