人は本質的に「話したい」

黙れと言われるほど人間はおしゃべり

これは塾長ベン自身がそうだから、というだけの事情ではありません。基本的に人はおしゃべりです。

「雄弁は銀、沈黙は金」「口は禍の元」「人の口に戸は立てられない」などなど、話し好きというのは昔から言われていることです。

人間は自分が経験したことや感じたことを人に話したくなるのが本能です。動物的な観点からもその方が情報共有ができて生存率が高まります。

「あっちの方に食べ物がいっぱいあったぞ」「あそこで虎にあったから近づかない方がいいぞ」なんていう初歩的なことから考えても理解できます。

そして、子供は放っておけばいくらでもしゃべります。黙れ!と言ってもしゃべります。いいんです。それが通常なんです。もちろん全員が全員そうでもないと思います。元々口数の少ない子もいると思います。

が、基本的には何かをしゃべりたいのです。

男の子より女の子の方が言語能力が高い

これも諸説あり、一概に全てとは言えません。が圧倒的に多く見られます。その理由は至極単純。脳の仕組みが違う。

というのと、それに紐づいて、圧倒的に会話量が違う。Girl's Talkが言語能力を大幅に伸ばします。国語の成績にも繋がりますが、生まれてから今まででどれだけ喋ったか、どれだけ人の話を聞いたか。その量で変わります。

大きくはやはり家庭環境。幼稚園や小学校低学年の時に、どれだけ多くの人と話したか。それだけで小学校高学年の国語力に関わってきます。

それがそのまま国語の点数に反映するわけではありませんが、そうなることが多くあるのも事実です。特に物語や小説の理解度で言えば、男の子より女の子の方が高いことが多いです。

これは女の子は現実的で男の子は幻想的だからです。ヒーローごっこをする男の子と、おままごとをする女の子の違いです。ヒーローは自分の中に仮想の世界を作り上げます。おままごとは現実世界の中の遊びをします。

つまり物語を読んだときや何かを見た時に、幻想や自分で思い描いたものとごっちゃになってしまうのが男の子です。それをしっかりと現実との違いや、差分を認識するのに小学生では難しいのです。

「俺だったら、もっとこうしてこうやってやるぜ」なんてさらに妄想が膨らんだりします。

逆に現実的な観点が元からある女の子は、色々なことを現実的に判断しやすいので、物語を読んでもある程度現実的なイメージを頭の中に組み立てます。そしてそれに関しての感想などを話し合えるのです。

「こんな先生が本当にいたら嫌だよね」「こんな男の子がいたらいいのね」

というふうに、現実の言葉に置き換える能力が女の子が言語能力が初期設定で高い部分です。

話せば話す分だけ言語能力は伸びる

アメリカ留学時にも感じたことですが、練習量は成果にある程度比例します。とにかく量です。英語をとにかく喋る。意味が通じてなくても怯まずに話す。

その量に応じて少しずつ上手くなっていきます。発音も文法も関係ありません。最初は。とにかく量を話す。

そうすると自然とうまくなっていきます。

でも基本的に学校は授業中に「黙って」話しを聞かされます。疑問に思ったことを思った瞬間に話させてくれません。もちろん大人になる練習という意味ではそれも必要です。でもそれでは「話す」練習はいつするのでしょう?

そんな練習がないまんま、みんな話すのが下手だと言われます。そんな当たり前に気づかない。しかもその学校の先生は話すのが下手。話す練習をしてきていない先生だから。

バーテンをしていて、塾の講師をして、ラウンジのボーイをして、いろんな友達と飲みに行って、時にはナンパもして(若い頃ですよ笑)とにかく他の人より話してきた人生だったと思います。そして、自分から話す練習を意識していてきました。

さらに国語の講師をしてからさらに話すのが上手になりました。

そんな僕だからこそ、生徒にもっと話して欲しい。と言っても僕もおしゃべりだから、話し声が鳴り止まない授業。一方通行のどっちかが黙ってるなんて授業は嫌です。

そうすることでしか本当の意味での言語能力は伸びないと思います。本を読む能力は上がるかもしれませんが、話せるようには話さない限りなりません。

どんな能力を伸ばしたいかにもよりますが、しっかりと話せる人になってほしいと思っています。

そのためには話すネタが大事になります。そのネタの宝庫が前回にもつながる「自然」にたくさん転がっています。自然は常に移り変わります。天気にしろ温度にしろ、植物にしろ動物にしろ。一分二分、1時間2時間もすればあっという間に情景は変わります。街中にいれば、部屋にいれば2時間経っても同じ電気に同じ風景。

変化がなければ、ネタは増えていきません。

そんなわけで、アウトドアに出かけて、その体験をいっぱい人に話す。それが国語能力が伸びる最大の方法だと思っています。

そこに、話し方のコツやちょっと文法なんかを伝えてあげると話しやすくなって、より国語が楽しくなっていきます。

そんな国語塾がミロク塾のキャッチコピーに秘められています。

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