自然にお邪魔する
立場を考える
キャンプ地の会場でもある、二上山山麓のマザーフォレストにて実験的にキャンプをしてもらっています。
元々キャンプ好きな方で色々なところへ行かれてるので、ありがたいレビューをいただきました。
里山整備ほやほやのキャンプ場。
魅力はやっぱり整備しすぎたキャンプ場にはない、自然の中ということ。
ですが、問題点も多くあります。
今まで竹藪だったところの竹と木を切ったばかりなので、まだまだ虫がいっぱいいます。
ハエもいっぱいいて気になる。
そして、イノシシらしき何者かが寝ている時に訪れる。。。
などなど普通のキャンプ地ではあまり起きない事が起きます。
ここでのスタンスをはっきりしたいと思います。
「自然にお邪魔させていただいているのは人間の方」
謙虚さを忘れない
人間はどこか傲慢になってしまうのが本質だと思います。
初心忘るるべからずと言うように、なんでも謙虚に行かなければいけません。
本来動物も虫も嫌なのであれば、虫も動物もこない街中へ行けばいいわけです。
ですが、その自然の中にわざわざ入らせて頂いています。
お邪魔させてもらってる身で文句を言うな、と怒られそうです。
そして、危険が無いかというと、0という事は常にありません。
街中や家では限りなく0に近いと思います。
ですが、火災や地震なども含めれば危険が全くない場所なんて生きていればどこにもありません。
もちろん危険から身を守るために備える事を怠ってはいけません。
山の中へ入るなら、色々と備えなければなりません。
そういったことを体で学ぶためにも山に入るのが一番の経験になると考えています。
生きられることのありがたみ
アメリカをメキシコ国境からカナダ国境まで歩いて縦断した旅人の 清田 勝 さんが
おっしゃっていました。
インスタグラム
https://www.instagram.com/masama43/
「自然にお邪魔させてもらって、歩かせてもらっている。全ての事が感謝の対象でも、毎日当たり前にあるとその感謝が薄まって忘れてしまうこともある」
一週間分の食料と水を背負い、山に入ります。テントや寝袋などももちろん背負って行くので荷物は10キロも超えます。
寝る場所は毎日その日に探して決めます。時には雪の上で寝ることもあるそうです。
そうなると、雨風をしのげて暖かい布団やベッドで寝られる事がとんでもなくありがたいことに感じる、と。
そして、街に降りる際は登山口からヒッチハイクをします。そんな時に乗せてくれるアメリカ人の優しさに触れる時なんかも感謝し尽くせないほどありがたいそうです。
そうやって一人では生きていけないことや、言い表せない感謝が相まって、最終的に生きていられることの感謝を強く感じるそうです。
そこまで大きな経験は小学生、中学生では難しいですが、温かいご飯と布団があることの感謝を感じるだけでも大きな体験の一つになるのではないかと思います。